女性は子供を生むことで、自分が生きた証をこの世に残せます。
でも、男性にはそれができません。
だから自分が生きた証を”何か別のもの”で代えて、出産に代わる達成感を得ようとします。

達成感…?

そう、もっと詳しく言うと、自分の能力が他のオスより優れていると証明することで得られる達成感、です。
動物のオス同士が、1匹のメスをめぐって争うシーン、あなたも一度はテレビで見たことがあると思います。
普段は理性で抑えていますが、人間も同じ。
他者に打ち勝って自分のほうが優れていることを示すこと。
これはより強い子孫を残すために備わっている、男性のオスとしての本能です。
だから男性は仕事で成果を上げたり、何かの記録を更新したり、何かを集めてコレクションを完成させることで、必死に達成感を得ようとします。
そして、そんなスゴイ男である自分を「褒めて欲しい!」と思っています。

仕事はともかく、彼が趣味で集めていたグッズには、いまいち共感できなかったんですけど…。

そうですね。女性には理解できない趣味も多いと思います。
女性にとって「すごいね~」「可愛い!」と相手を褒めることは、コミュニケーションを円滑にする手段。
でも男性にとって誰かに褒められ、評価されるということは、自分のオスとしての強さを認めてもらうこと。
人生の最重要課題とも言えるくらい、男性にとっては大切なことです。
だから…
たくさん褒めてくれ、自分に自信を与えてくれる女性は、男性から愛されます。
彼が悩んでいる時に的確なアドバイスをする、賢い女性。
彼の将来を思って、そんなんじゃダメだよ、と励ます、しっかり者の女性。
そんな女性よりも
「すごい!」
「かっこいい!」
「さすが!」
と、どんな時もひたすら男性を笑顔で持ち上げる、女性からすると媚びているとも思えるような女性のほうがモテるのは、これが理由です。

私が真剣に考えたアドバイスより、単にチヤホヤされるほうがいいなんて、ちょっとショックです…。

どうしてそんなに褒められたいのかというと、男性にはすごく臆病な一面もあるからなんです。
他人から認められたい欲求が強い反面、男性は
「自分の能力が劣っていたらどうしよう?」
という恐怖や不安も、常に抱えています。
男性にとって、自分の能力を認めてもらえないこと、否定されることは、何より怖いことなんです。
「なんで、できないの?」
「自分でやるからいいよ」
「こんな高いもの受け取れないよ…」
「○○の彼氏の○○君ってすごいんだよ~」
女性が無意識にやってしまいがちな、こんなダメ出しや遠慮、他人との比較は、どれもNG。
彼の能力を否定することになり、プライドを傷付けてしまいます。

遠慮もダメなんですか?

そうですね。その遠慮が思いやりから来るものであったとしても、彼の申し出を断ろうとする=彼を否定する、と受け取られてしまいます。
彼に愛されたいなら、愛しているなら、彼の能力を信じて心から認めてあげましょう。
彼があなたに何かしてくれようとしたら、遠慮なく受け入れ、素直に喜んで見せる。
彼が落ち込んでいたら、あなたならできる、と励ましてあげる…。
すると彼はとても満たされて、あなたを手放したくなくなります。
男性はいつも、他の誰かより強くあろう、強くあらねばと無意識に戦っています。
女性にはわからない感覚ですが、そんな風にずっと戦闘モードでいたら疲れてしまうだろうことは想像できますよね。
実際、そうなのです。
年中無休で戦うことなんて、できません。
だから、他人に負けているかもしれないという恐怖から救ってくれる女性というのは、男性にとってはかけがえのない癒やしの存在。
もし本当に好きな女性なら、
「疲れているから、会いたくない」
ではなく、
「疲れているから、彼女に会いたい」
と思うのが男性です。
元彼とあなたのお付き合いを振り返って、あなたは彼にとってどんな存在でしたか?
そこに復縁の大きなヒントが隠れていますよ。